「何のために生きているかわからない」
僕が仕事によって強いストレスを感じていた時期に、実際に思っていたことです。
これは少し極端かもしれませんが、「朝起きるのが憂鬱」、「土日も仕事のことばかり考えてしまう」という人も多いのではないでしょうか。
ふとしたことで解消されるおこともありますが、そのまま無理に仕事を続けると、体や心が壊れてうつ病になってしまう可能性もあります。
限界を迎えてしまう前に、身体や心に合われる危険サインを見逃さないようにしましょう。
仕事がきついときは、逃げるのも大事な選択肢
責任感が強いあなたがだからこそ、身体や心が危険サインを発するほど頑張ってしまうのだと思います。
でも仕事って、意外と誰かがいなくてもどうにかなるんです。
私が精神的に本当に辛かった時に、別部署の上司に言われたことが強く心に残っています。
「良い意味で、お前の代わりなんかいくらでもいるんだから、辛いんだったらまずは自分を大切にしろ」
当時の私は「この仕事は私が担当なのだから全部やらなくちゃ」と思い込んでました。ただ、良くも悪くも私なんかいなくたって仕事は回るんだってことを改めて感じましたね。
「あなたが休んだら、会社がつぶれる」なんてことはないですよね。
会社の中には、「良い意味で」あなたの代わりはいます。
身体や心に危険サインが現れるほどの仕事であるなら、無理に続ける必要なんかありません。
次項で紹介する危険サインに複数当てはまる人は、自分はの身体や心がSOSを発信しているのだと認識し、自分を大切にすることを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
身体が発する危険サイン
危険サイン1.ベッドや布団に入って5分以内に寝る
一般的に、眠るのにかかる時間は「5分~25分」が正常範囲です。ベッドや布団に入って5分以内に眠るのは、単に疲れが溜まってるというわけではなく、過労状態の可能性があります。
眠るためには、交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態に変わる必要があり、通常人間は最低5分はかかると言われています。
5分以内に眠ってしまうということは、交感神経が優位である状態を5分も維持できないほど疲れが溜まっているということです。
早く眠れるのは快眠ではなく、「過労で意識を保つことができない状態」=「気絶に近い」と認識しましょう。
危険サイン2.仕事のことを考えると動悸がする
「仕事のことを考えたり、仕事へ行こうとすると動悸がする場合」も明確な危険サインです。
動悸がするということは、身体や心が強いストレスを感じている証です。
この状態のまま無理に仕事をし続けた場合、「出勤困難病」につながる可能性もあります。
これはいわゆる「不登校」のようなもので、この状態に陥ると文字通り出勤ができなくなります。
1.職場の人間関係による強いストレス
2.自分のキャパシティを超えた業務を担当することによる過度な不安・緊張
3.長時間労働により、体力面・精神面に強い負荷
「動悸がする」=強いストレスを感じている証拠です。
「動悸がするだけで、特に症状はないから我慢して働き続ける」というのは非常に危険です。
危険サイン3.食欲低下・過剰摂取
食欲の低下や過剰に摂取してしまう場合も、注意が必要です。
食生活の乱れは徐々に体を蝕んでいくため、「気づいたときには手遅れ・・」なんてこともあります。
食欲の低下は栄養不足を招き、過剰摂取は胃に強いストレスを与えます。
食は僕たちの身体を構成する中心的な存在であるため、たかが食生活と甘く見てはいけません。
心が発する危険サイン
危険サイン1.笑うことが減る
僕の体験談ですが、「笑うことが減る」というのは特に注意しなければならないと思います。
「笑うことが減る」=「何かに楽しいと感じる機会が減る」ということです。
実際に僕自身、普段であれば笑顔になれていたことでさえ、愛想笑いになってしまい、人生に楽しみを見いだせなくなってしまっていた時期があります。。。
この状態に陥ると、休日でさえ何をする気も起きなくなってしまいます。
「平日は辛い思いをしながら働き、土日は仕事を思い出しで憂鬱な気分になりながら過ごす」ことになります。
「笑うことが減る」というのは、そもそもの人生すら楽しむことができなくなり、生きている意味が分からなくなることに繋がりかねないため、一番注意すべきことだと思います。
危険リスク2.ふとした時に悲しくなる・涙がこぼれそうになる
「笑顔が減る」ことに似ていますが、こちらも要注意です。
「その瞬間に辛いことがあったわけでもないのに、悲しくなってしまう」
これも人生そのものがつまらないものになってしまい、「自分は今、何のために働いて生きているんだろう」とさえ思ってしまいます。
感情とは関係のないときに悲しくなったり、涙が出てしまうのは限界が近い証拠。
身体や心が強いSOSを発信しているのだと捉えましょう。
危険サイン3.集中力が低下し、初歩的なミスをしてしまう
初歩的なミスを繰り返してしまう場合も、心身が限界に近く、集中力が低下していると考えられます。
また、ミスをすると周囲に迷惑をかけた罪悪感から自己嫌悪につながったり、上司からの指摘が増えて精神的に追い詰められたように感じてしまうこともあります。
そして、精神的に追い詰められると不安や緊張感が強くなり、また初歩的なミスをしてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
危険リスクがあるときにやってはいけない行動とは
上記のような危険リスクを心身が発信している場合、自分の限界が近づいている証拠です。
状況をさらに悪化させてしまう、以下のような行動は避けましょう。
- 責任や限界が自分にあると思い込んでしまう
- 辛い状況をひたすら我慢しながら仕事を続ける
- 辛いのは自分だけではないと考えてしまう
限界になる前にすべきこと
危険リスクを放置し続けたとしても、何も改善されることはありません。
うつ病などの発症を避けるために、以下のようなアクションを取りましょう。
ストレスの原因となるものを整理する
まずは、「自分が何に対してストレスを感じているのか」を紙に書きだして言語化してみましょう。
意外と自分の考えているだけでは整理されません。
自分のストレスの原因を可視化することで、「どのようにすればストレスを解消できるのか」を整理することができます。
部署異動ができるか人事に打診する
社内公募制度があったり、状況によっては臨機応変に部署異動に応じてくれる会社もあります。
部署を変えることで、人間関係や業務が新しくなるため、気持ちも新たにリセットして前向きに仕事に取り組めるようになります。
ただし、対応してくれない会社も多いため、そんなときは諦めるのではなく他の方法で環境を変えることをおススメします。
誰かに話を聞いてもらう
家族や友人、恋人など、信頼できる人に話を聞いてもらうのもおススメ。
話すことで、自分の気持ちを吐き出せますし、気持ちの整理もつきやすくなります。
会社に信頼できる人がいるのであれば、その人に話してみるのもいいかもしれません。
「社内に味方がいる」というだけでも、いざというときには仕事の相談もできるので強い安心感につながります。
あえて自分のことを知らない第三者に相談する
僕自身、周囲の人に相談するのが苦手で、自分の中で抱え込んでしまう性格なんです。
おそらく、こちらの記事を読んでくださっている皆さんの中には、責任感が強く、自分で抱え込んでしまうからこそ、限界サインが現れているという人も多いのではないでしょうか。
うーん。周囲の人に自分の悩みを打ち明けるのは苦手なんだよね。。。
僕も同じタイプなので気持ちはよくわかります。
相手にどう思われるんだろうって心配になっちゃいますよね。
そんな人は、周囲の人に悩みを打ち明けづらいと思うので、あえてプロのカウンセラーに相談してみるのも選択肢としてはありかもしれません。
まとめ)自分を一番大切に。
「良い意味で、会社にあなたの代わりとなる人はいます」
ここは日本です。仕事を辞めたって、意外と人生は何とかなります。
辛い仕事なんかせずとも、生きていく手段だってたくさんあります。
家族や友人、恋人にとっては「あなたは唯一無二の大切な存在」なんです。
まずは自分を一番大切にしてください。
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